大阪・関西万博のバーチャル会場はいつから?バーチャル万博で体験できる内容も解説!

いよいよ開幕が近づいてきた大阪・関西万博。実際に会場に足を運ぶのはもちろん楽しみですが、自宅にいながらバーチャルで万博を体験できることをご存知でしょうか?
大阪・関西万博のバーチャル会場「EXPO 2025 バーチャル万博 ~空飛ぶ夢洲~」が2025年4月3日からプレオープンします。いつからアクセスできるのか、どんな体験ができるのか、実際の万博とどう連携するのか。この記事では、バーチャル万博の全貌をわかりやすく解説します。
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バーチャル万博の体験開始日

大阪・関西万博のバーチャル会場「EXPO 2025 バーチャル万博 ~空飛ぶ夢洲~」は、2025年4月3日(木)の正午頃からプレオープンします。このプレオープンでは、バーチャル万博アプリを通じて、バーチャル会場を散策したり、一部のコンテンツを体験したりすることができます。
バーチャル万博を楽しむためには、「EXPO 2025 バーチャル万博 ~空飛ぶ夢洲~」アプリをダウンロードする必要があります。このアプリは無料でダウンロードできるので、経済的な負担なく誰でも気軽に万博の世界に触れることができます。
なお、バーチャルパビリオン内部の展示コンテンツや、バーチャル催事コンテンツが本格的に展開されるグランドオープンは、2025年4月12日(土)正午頃の予定です。これは実際の大阪・関西万博の開幕日(4月13日)の前日にあたります。
プレオープンの概要
プレオープン期間中は、メタバースとして構成された大阪・関西万博のバーチャル会場内の各エリア(ワールド)を周遊することができます。実際の万博会場の雰囲気を事前に体験できる貴重な機会です。
バーチャル会場のコンセプトは「空飛ぶ夢洲」。「多様でありながら、ひとつ」という理念を、島国である日本になぞらえ、群島として構成されています。訪問者は、島に住む住人の歓迎を受けながら、この空飛ぶ夢洲の舵取りを行うクルーとして広大な世界を巡る冒険に出発します。
プレオープン期間中は限定的なコンテンツのみの公開となりますが、それでも万博の世界観を十分に感じることができるでしょう。実際の万博に行く前の予習としても、また万博の雰囲気を先取りしたい方にもおすすめです。
グランドオープンまでのスケジュール
バーチャル万博は以下のようなスケジュールで展開されます。
2025年4月3日(木)正午頃:プレオープン
- バーチャル会場の散策
- 一部コンテンツの体験
2025年4月12日(土)正午頃:グランドオープン
- 全バーチャルパビリオン内部の公開
- バーチャル催事コンテンツの展開
- パビリオン図鑑などのコンテンツ公開
グランドオープン以降は、実際の大阪・関西万博と並行して、バーチャル空間でもさまざまなイベントや展示が行われる予定です。実際の万博会場に行けない日でも、バーチャル万博を通じて万博の雰囲気を楽しむことができます。
「EXPO 2025 バーチャル万博 ~空飛ぶ夢洲~」アプリの特徴
「EXPO 2025 バーチャル万博 ~空飛ぶ夢洲~」は、大阪・関西万博のバーチャル会場を体験するためのアプリです。このアプリを通じて、来場者はアバターとして大阪・関西万博の世界に入り込み、実際の建物が再現されたパビリオンやイベント施設を巡りながら、各出展者が展開するバーチャルならではの展示やイベントを楽しむことができます。
このバーチャル万博アプリの最大の特徴は、実際の万博会場を忠実に再現しながらも、バーチャルならではの拡張された体験を提供することです。実際の万博会場では物理的な制約がありますが、バーチャル空間ではそうした制約を超えた展示やイベントが可能になります。
また、世界中の人々と一緒に旅しながら、「いのち輝く未来社会」を考える場としても機能します。他の参加者とのコミュニケーションや交流を通じて、新たな発見や気づきを得ることができるでしょう。
ダウンロード方法と対応機器
「EXPO 2025 バーチャル万博 ~空飛ぶ夢洲~」アプリは、2025年4月3日の正午頃から無料でダウンロードできるようになります。対応機器は以下の通りです。
- スマートフォン(iOS/Android)
- PC(Windows/Mac)
- VRゴーグル(MetaQuest2,3)
特に注目すべきは、一般的なスマートフォンだけでなく、PCやVRゴーグルにも対応している点です。VRゴーグルを使用すれば、より没入感のある万博体験が可能になります。一方で、特別な機器がなくても、お手持ちのスマートフォンだけで気軽に参加できる点も魅力です。
ダウンロード方法は非常にシンプルで、各デバイスの公式アプリストアからダウンロードできます。iOSユーザーはApp Store、AndroidユーザーはGoogle Play、PCユーザーは公式サイトからダウンロードすることになるでしょう。
バーチャル会場の楽しみ方
バーチャル会場では、自分だけのアバターを作成して、自由に会場内を探索することができます。アバターは自分の分身として、バーチャル空間内で他の参加者と交流したり、展示を見学したりする際に使用します。
バーチャル会場は「多様でありながら、ひとつ」という理念を表現するために、複数の島からなる群島として構成されています。各島には異なるテーマやコンセプトがあり、それぞれ独自の魅力を持っています。
例えば、NECは「D島:西ゲート広場」に「NEC(日本電気株式会社)ルーム」を出展し、バーチャル万博上に「NEC Future Creation Hubルーム」と「顔認証でつながる空港ルーム」を展開する予定です。
バーチャル会場内では、他の参加者とのコミュニケーションも可能です。テキストメッセージやスタンプ、ジェスチャーなどを通じて交流することで、世界中の人々と一緒に万博を楽しむことができます。
また、バーチャル会場内では「クエスト」と呼ばれるミッションに挑戦することもできます。これらのクエストをクリアすることで、バーチャル会場をより深く探索したり、特別なコンテンツを解放したりすることができるでしょう。
バーチャル万博で体験できること

バーチャル万博では、実際の万博会場では体験できないような、デジタルならではの体験が数多く用意されています。ここでは、バーチャル万博で体験できる主なコンテンツについて紹介します。
リアルな会場の再現
バーチャル万博の最大の特徴の一つは、実際の大阪・関西万博の会場を忠実に再現している点です。実際の建物や施設がバーチャル空間内に再現されているため、実際の万博会場の雰囲気を自宅にいながらにして体験することができます。
特に注目すべきは、万博のシンボルである「大屋根(リング)」の再現です。実際の万博会場では、「多様でありながら一つ」という理念を象徴する世界最大級の木造建築物「大屋根(リング)」が各施設を結んでいます。このリングもバーチャル空間内に忠実に再現されており、バーチャル会場内でもリングを利用して各施設を訪れることができます。
また、各国のパビリオンや、テーマ事業プロデューサーが創造するシグネチャーパビリオン、民間パビリオン、日本館、大阪パビリオン、関西パビリオン、ウーマンズパビリオンなど、実際の万博会場に建設される予定の施設もバーチャル空間内に再現されます。これにより、実際の万博会場を訪れる前に、どのようなパビリオンがあるのか、どのような展示が行われるのかを事前に確認することができます。
バーチャルならではのコンテンツ
バーチャル万博では、実際の万博会場では実現できないような、バーチャルならではのコンテンツも多数用意されています。物理的な制約がないバーチャル空間だからこそ可能になる、拡張された体験を楽しむことができます。
例えば、バーチャルパビリオン内では、実際の展示を超えた拡張コンテンツが提供されます。実際の展示では物理的な制約から実現できないような、壮大なスケールの展示や、インタラクティブな体験が可能になります。
また、バーチャル空間内では、実際の万博会場では体験できないような特別なイベントも開催される予定です。バーチャル空間だからこそ可能になる、新しい形のエンターテイメントや学びの場が提供されるでしょう。
さらに、バーチャル万博では、世界中の参加者との交流も大きな魅力です。実際の万博会場では物理的な距離や言語の壁がありますが、バーチャル空間ではそうした障壁を超えて、世界中の人々と一緒に万博を楽しむことができます。
大阪・関西万博のスペシャルサポーターであるQuizKnockが先行体験した様子もYouTubeで配信されています。バーチャル会場内にはQuizKnockが実際に使用している収録部屋を再現したバーチャル空間も用意されているそうです。このように、実際の空間とバーチャル空間が融合した新しい体験も、バーチャル万博の魅力の一つです。
実際の大阪・関西万博との連携
バーチャル万博は、実際の大阪・関西万博と密接に連携しています。両者は別々のものではなく、相互に補完し合う関係にあります。ここでは、実際の万博とバーチャル万博がどのように連携しているのかを見ていきましょう。
会場での AR 体験
実際の大阪・関西万博の会場では、ARを活用した体験が提供される予定です。スマートフォンやタブレットを使って会場内の特定のポイントにカメラを向けると、デジタルコンテンツが重なって表示される仕組みです。
これにより、実際の会場にいながらにして、バーチャル空間とのつながりを感じることができます。例えば、実際のパビリオンを訪れた際に、ARを通じてそのパビリオンに関連する追加情報や、バーチャル空間内での展示との連携コンテンツを見ることができるでしょう。
また、実際の会場内に設置されたQRコードなどを読み取ることで、バーチャル万博内の特別なコンテンツを解放できるような仕組みも検討されているかもしれません。このように、実際の会場とバーチャル空間を行き来することで、より豊かな万博体験が可能になります。
オンラインとオフラインの融合
バーチャル万博と実際の万博は、オンラインとオフラインの融合を目指しています。実際の会場に行けない人でもバーチャル空間を通じて万博を体験できる一方で、実際の会場を訪れた人はバーチャル空間との連携を通じて、より深い体験ができるようになっています。
例えば、実際の会場で見た展示について、後からバーチャル空間で詳細な情報を確認したり、関連コンテンツを楽しんだりすることができます。また、バーチャル空間で興味を持ったパビリオンや展示について、実際の会場で確認するといった使い方も可能です。
このように、実際の万博とバーチャル万博は互いに補完し合う関係にあり、どちらか一方だけでなく、両方を活用することで、より充実した万博体験が可能になります。
また、バーチャル万博は実際の万博が終了した後も、その記録や記憶を残す役割も果たすでしょう。実際の万博は期間限定のイベントですが、バーチャル空間ではその体験を長く保存し、後世に伝えることができます。
バーチャル万博の意義
バーチャル万博は単なる実際の万博のデジタルコピーではなく、それ自体が大きな意義を持っています。ここでは、バーチャル万博がなぜ重要なのか、その意義について考えてみましょう。
世界中からアクセス可能な万博
バーチャル万博の最大の意義の一つは、世界中どこからでもアクセスできる点です。実際の大阪・関西万博に行くためには、日本まで、そして大阪まで物理的に移動する必要があります。これは時間的にも経済的にも大きな負担となり、多くの人にとって障壁となります。
しかし、バーチャル万博ならば、インターネット環境とスマートフォンやPCさえあれば、世界中どこからでも参加することができます。これにより、実際に大阪まで来ることができない人々にも、万博の体験を提供することができます。
特に、高齢者や障がいを持つ方など、物理的な移動が難しい方々にとって、バーチャル万博は大きな意味を持ちます。実際、バーチャル万博の取り組みでは、介護施設などにデバイスを提供し、施設にいながらにして万博を体験できるようにする計画もあるようです。
また、新型コロナウイルスのようなパンデミックが再び発生した場合でも、バーチャル空間であれば安全に万博を体験することができます。このように、バーチャル万博は万博の体験をより多くの人々に開放する役割を果たしています。
未来社会の実験場としての役割
バーチャル万博は、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現する場でもあります。実際の万博会場が「未来社会の実験場」となるように、バーチャル万博もまた、デジタル技術を活用した未来社会の姿を示す実験場となっています。
メタバースやVR/AR技術、アバターを通じたコミュニケーション、デジタルツインなど、バーチャル万博で活用される技術は、まさに未来社会を形作る重要な要素です。バーチャル万博を通じて、これらの技術がどのように社会に実装され、人々の生活を豊かにするのかを体験することができます。
また、バーチャル万博は、持続可能性の観点からも重要な意味を持ちます。実際の万博会場の建設や運営には、大量の資源やエネルギーが必要となります。
一方、バーチャル空間では、物理的な資源を消費することなく、多くの人々に万博体験を提供することができます。これは、環境負荷を低減しながら、より多くの人々に価値を届けるという、持続可能な社会のあり方を示しています。
また、バーチャル万博は、デジタル技術の可能性を広く社会に示す役割も果たしています。メタバースやVR/AR技術は、まだ一般社会への浸透が始まったばかりの段階です。バーチャル万博を通じて、これらの技術が私たちの生活や社会にどのような変化をもたらすのかを、多くの人々が体験し、考えるきっかけになるでしょう。
さらに、バーチャル万博は、リアルとバーチャルの融合という、これからの社会の姿を先取りして示しています。今後の社会では、リアルな体験とバーチャルな体験が互いに補完し合い、より豊かな生活や社会を実現していくことが予想されます。バーチャル万博は、そうした未来社会の姿を先取りして体験できる場となっているのです。
まとめ
大阪・関西万博のバーチャル会場「EXPO 2025 バーチャル万博 ~空飛ぶ夢洲~」は、2025年4月3日からプレオープンし、4月12日にグランドオープンを迎えます。スマートフォン、PC、VRゴーグルなど様々なデバイスから無料でアクセスでき、実際の万博会場を忠実に再現しながらも、バーチャルならではの拡張された体験を提供します。
バーチャル万博は、実際の万博に行けない人々にも万博体験を届けるとともに、実際の万博とも連携して、オンラインとオフラインが融合した新しい形の万博を実現します。また、未来社会の実験場として、デジタル技術の可能性を示し、持続可能な社会のあり方を考えるきっかけにもなるでしょう。
いよいよ開幕が迫ってきた大阪・関西万博。バーチャル万博を通じて、自宅にいながらにして万博の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
万博チケットの種類についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
