【大阪・関西万博】ウズベキスタンパビリオンの見どころは？展示・グルメ・混雑予想など情報まとめ！

大阪・関西万博が2025年4月13日に開幕し、世界各国のパビリオンが注目を集めています。その中でも特に興味深いのがウズベキスタンパビリオンです。「知識の庭」をテーマに、伝統と革新が融合した空間で訪問者を迎えています。シルクロードの要衝として栄えた歴史ある国の文化と、未来に向けた取り組みが見事に表現されたパビリオンの魅力を詳しくご紹介します。

「パビリオンの場所がわからない」「何を見ればいいのかわからない」「混雑状況や予約方法が知りたい」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この記事では、ウズベキスタンパビリオンの見どころから入場方法、混雑状況まで、訪問前に知っておきたい情報をわかりやすくまとめています。

ウズベキスタンパビリオンの概要と特徴

ウズベキスタンは2025大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿って、「知識の庭：未来社会のための実験室（Garden of Knowledge: A Laboratory for a Future Society）」をテーマとしたパビリオンを出展しています。

ドイツの建築設計会社アトリエ・ブリュックナー（ATELIER BRÜCKNER）がデザインと建築を担当したこのパビリオンは、ウズベキスタンの豊かな文化遺産、先進的な建設技術、そしてSDGsへの取り組みを表現しています。

テーマ「知識の庭」の意味と背景

「知識の庭」というテーマには、知識の種をまき、進歩の果実を収穫するという意味が込められています。これはウズベキスタンの長い歴史の中で培われてきた学問や文化の継承と、それを基盤とした未来社会の創造を表しています。

ウズベキスタンはかつてシルクロードの中心地として、東西の文化や知識が交わる場所でした。特にヒヴァやサマルカンドといった都市には、マドラサ（イスラム神学校）が建ち並び、学者や職人、商人たちが知識を交換する場として機能していました。パビリオンはこの伝統を現代的に解釈し、人々が集い、交流する場として設計されています。

建築デザインの特徴と文化的背景

パビリオンは約750平方メートルの2階建て構造で、平面図で見ると三角形の形状をしています。この形は中央アジアの伝統的な護符「トゥマール（tumar）」から着想を得ており、保護の象徴とされています。

建物は大きく分けて二つの部分から構成されています。レンガと粘土でできた基礎部分は、大地や根、ウズベキスタンの文化遺産を表現しています。一方、風通しの良い高さ8メートルの木造彫刻は森を象徴しており、伝統的な寺院や宮殿の建築を参考にしています。

環境に配慮した素材選びと循環型経済への取り組み

このパビリオンの特筆すべき点は、使用されている建材にあります。木材、粘土、レンガといったウズベキスタンの伝統に基づいた自然素材が使われており、これらは循環型経済の理念に沿った再利用可能な材料です。

特に興味深いのは、屋根に使用された280本の木材にはトラッカーが付けられており、スマートフォンで原産地を辿ることができる点です。使用されている木材は全て大阪近郊で栽培されたスギ（sugi）です。万博終了後、これらの材料は解体され、ウズベキスタンでスタジオや教育施設として再利用される予定となっています。

ドイツの建築設計会社アトリエ・ブリュックナーの設計哲学

アトリエ・ブリュックナーは、持続可能な建築とイノベーティブなデザインを組み合わせることで知られる建築設計会社です。同社の創設パートナー兼マネージングディレクターであるシリン・フランゴウル＝ブリュックナー氏は、「知識の庭パビリオンは、ウズベキスタンの明るい未来の象徴であるだけでなく、責任ある持続可能な社会への意義ある貢献でもある」と述べています。

このパビリオンは、モジュール式でリソース効率の高い設計と、歴史、文化、イノベーションの融合により、2025年のエキスポを超えた変化を促すことを目指しています。実際、この革新的なデザインは2025年のドイツデザイン賞でゴールド賞を受賞しており、その卓越した建築デザインが国際的に認められています。

建築デザインに込められた文化的シンボリズム

ウズベキスタンパビリオンの建築デザインには、同国の豊かな文化的背景が随所に反映されています。一見シンプルな構造に見えますが、その一つ一つの要素には深い意味が込められています。

三角形の平面図が表す伝統的な護符「トゥマール」の意味

パビリオンの平面図は三角形をしており、これは中央アジアの伝統的な護符「トゥマール」を象徴しています。トゥマールは古来より身につけられてきたお守りで、悪霊から身を守り、幸運をもたらすとされてきました。

この三角形の形状は、パビリオン全体に安定感と特徴的な外観をもたらすと同時に、訪れる人々を守り、知識という幸運をもたらす場所という意味合いも込められています。

レンガと粘土の基礎部分が象徴するウズベキスタンの文化遺産

パビリオンの基礎部分はレンガと粘土で構成されており、これはウズベキスタンの伝統的な建築様式を反映しています。特にヒヴァやブハラといった古都では、日干しレンガや焼成レンガを用いた建築が多く見られ、その技術は何世紀にもわたって継承されてきました。

この基礎部分は大地や根を象徴し、ウズベキスタンの豊かな文化遺産の上に現代の発展が築かれていることを表現しています。実際の展示空間では、この部分に国の持続可能な開発プロジェクトが紹介されており、伝統と革新の融合を体現しています。

8メートルの木造彫刻が表現する「森」のコンセプト

パビリオンの上部は高さ8メートルの木造彫刻で構成されており、これは「森」を象徴しています。風通しの良いこの構造は、伝統的な木工技術を現代的に解釈したもので、モジュール性とイノベーションを強調しています。

この「森」は知識の成長と広がりを表現すると同時に、自然と調和した持続可能な未来への願いも込められています。木材には大阪近郊で栽培されたスギが使用されており、地域資源の活用という点でも環境への配慮が見られます。

伝統的な寺院や宮殿の建築からの影響

パビリオンのデザインには、ウズベキスタンの伝統的な寺院や宮殿の建築様式からの影響も見られます。特に「象徴の森」と呼ばれるエリアでは、柱と梁が重なり合って光と影を作り出す様子が、ヒヴァのジュマ・モスクの柱の森を彷彿とさせます。

また、パビリオン全体に施された装飾パターンは、ウズベキスタンの刺繍、装飾品、伝統的な模様から派生した象徴的なデザイン要素を取り入れています。これらの要素は単に美的な目的だけでなく、国の文化的アイデンティティを表現する重要な役割を果たしています。

パビリオン内部の展示構成

ウズベキスタンパビリオンの内部は、「知識の庭」というテーマに沿って、庭のサイクルを表現するレイアウトになっています。「知識の種をまき、進歩の果実を収穫する」というプロセスが展示全体を通して表現されています。

「大地（Soil）」エリアの持続可能性とイノベーションプロジェクト

パビリオンに一歩足を踏み入れると、まず「大地」を象徴するエリアが広がります。ここは知識の根源を表す空間で、ウズベキスタンが取り組む持続可能性やイノベーションに焦点を当てた主要なプロジェクトが紹介されています。

展示は教育、イノベーション、クリーンエネルギーの3つのセクションに分かれており、それぞれがウズベキスタンの持続可能な開発目標（SDGs）への取り組みを示しています。具体的には、安藤忠雄が設計を手がける新国立美術館の建設プロジェクトや、アラル海流域の環境再生プロジェクトなどが紹介されています。

また、高度な教育・研究プログラムを通じた若者の育成、伝統工芸や文化遺産の保護への取り組みも展示されており、ウズベキスタンのグリーン経済への移行計画や再生可能エネルギーの活用についても知ることができます。

「メインシリンダー」での360度マルチメディア体験

「大地」エリアを過ぎると、来場者は移動式のプラットフォームに乗ってパビリオン上部へと移動します。この「メインシリンダー」と呼ばれる空間では、360度のマルチメディア体験を通して、ウズベキスタンの文化や生態系の歴史をたどることができます。

この移動プラットフォームは日本で初めて導入された技術を用いており、来場者は動きながら周囲の映像に没入することができます。映像では、ウズベキスタンの知的遺産から現代の発展までの変遷が紹介され、伝統、工芸、サマルカンドのレギスタン広場などの名所が映し出されます。

「象徴の森（Forest of Columns）」の光と影の演出

次に訪れるのは、「象徴の森」と呼ばれる開放的なテラスエリアです。柱が日よけの役割を果たすこの空間は、アイデア交換の場としても機能します。

側面と天井が開放された構造で、重なり合う柱と梁が光と影を作り出し、ウズベキスタンの伝統的な装飾模様を彷彿とさせます。この空間では、伝統と革新が融合した現代のウズベキスタンの姿を感じることができます。

「知識の庭（Garden of Knowledge）」でのウズベキスタン茶会体験

パビリオンの最後を飾るのは、「知識の庭」と名付けられたエリアです。ここは静かに思索を深める空間となっており、来場者はウズベキスタンの伝統的なお茶会を体験することができます。

座席には、日本生まれのレバノン人デザイナー、ナダ・デブス氏がデザインした陶器製のスツールが置かれています。これらのスツールは、日本国内の会場でウズベキスタンの職人によって製作されたもので、伝統工芸の技術を現代的なデザインで表現しています。

お茶会では、ウズベキスタンの伝統的なお茶の入れ方や飲み方を学びながら、他の来場者との交流を楽しむことができます。この体験を通して、ウズベキスタンのおもてなしの文化や、知識を共有することの大切さを感じることができるでしょう。

注目の展示「インキュベーター」

ウズベキスタンパビリオンの最大の見どころの一つが、「インキュベーター」と呼ばれる展示です。これはパビリオンの中心に位置する動くプラットフォームで、来場者に没入型の体験を提供します。

動くプラットフォームによる没入型体験の詳細

「インキュベーター」は、来場者が乗り込むと動き出す特殊なプラットフォームです。このプラットフォームは360度回転しながら上昇し、周囲に投影される映像と連動して動くことで、まるでウズベキスタンの風景の中を旅しているような感覚を味わうことができます。

プラットフォームの動きは緩やかで、子どもからお年寄りまで安心して体験することができます。また、車椅子でも利用可能なバリアフリー設計となっており、多くの方が楽しめるよう配慮されています。

日本初導入の技術について

このプラットフォームに使用されている技術は、日本では初めて導入されたものです。映像と動きを精密に同期させることで、高い没入感を実現しています。

技術的には、プラットフォームの位置をリアルタイムで検知するセンサーと、それに連動して映像を切り替える高度な映像処理システムが組み合わされています。これにより、来場者の動きに合わせて映像が変化し、よりリアルな体験が可能になっています。

ウズベキスタンの文化・歴史的名所の3D映像体験

「インキュベーター」での体験は、ウズベキスタンの豊かな文化と歴史を3D映像で巡る旅です。古代からの知識の継承と、それを基盤とした現代の発展までを、美しい映像で体感することができます。

映像では、ウズベキスタンの伝統的な工芸品の制作過程や、民族舞踊、音楽なども紹介されます。また、砂漠や山岳地帯、オアシス都市など、多様な自然環境も映し出され、国の地理的な特徴も理解することができます。

レギスタン広場など歴史的建造物の紹介

映像の中でも特に印象的なのが、サマルカンドのレギスタン広場をはじめとする歴史的建造物の紹介です。レギスタン広場は三つのマドラサ（イスラム神学校）が取り囲む壮大な広場で、その精緻なタイル装飾や幾何学模様は世界的に有名です。

他にも、ブハラのカラーン・ミナレット（塔）や、ヒヴァの城壁都市イチャン・カラなど、ウズベキスタンが誇る世界遺産の数々が紹介されます。これらの建造物は単に美しいだけでなく、かつてこの地域が学問や芸術の中心地であったことを物語っています。

持続可能な開発目標への取り組み

ウズベキスタンパビリオンでは、国の持続可能な開発目標（SDGs）への取り組みが重点的に紹介されています。特に教育、イノベーション、クリーンエネルギーの3つの分野に焦点を当てた展示が行われています。

教育、イノベーション、クリーンエネルギーの3つのセクション

パビリオン内の展示は、この3つのセクションに分かれています。教育セクションでは、ウズベキスタンの教育改革や、若者の育成プログラムについて紹介されています。イノベーションセクションでは、デジタル技術の活用や、新たな産業の創出に関する取り組みが展示されています。そして、クリーンエネルギーセクションでは、再生可能エネルギーの導入や、環境保全に向けた様々なプロジェクトが紹介されています。

これらの展示を通して、ウズベキスタンが持続可能な社会の実現に向けてどのような取り組みを行っているのかを知ることができます。

安藤忠雄設計の新国立美術館プロジェクト

ウズベキスタンパビリオン内で紹介されている注目のプロジェクトの一つが、日本の建築家・安藤忠雄氏が設計を手がける新国立美術館の建設計画です。

この美術館は、ウズベキスタンの首都タシケントに建設される予定で、同国の文化芸術の新たな拠点となることが期待されています。安藤氏の特徴である打ち放しコンクリートと光を活かした設計は、ウズベキスタンの伝統的な建築様式と融合し、新しい文化的シンボルとなるでしょう。

パビリオン内では、この美術館の模型や完成予想図が展示されており、建設の進捗状況や今後の展望について知ることができます。

アラル海流域の環境再生プロジェクト

もう一つの重要なプロジェクトが、アラル海流域の環境再生に関する取り組みです。かつて世界第4位の大きさを誇ったアラル海は、旧ソ連時代の灌漑政策により急速に縮小し、深刻な環境問題を引き起こしました。

ウズベキスタン政府は、この地域の環境回復と住民の生活向上を目指し、様々なプロジェクトを進めています。具体的には、耐塩性の植物の植林による砂漠化防止や、水資源の効率的な利用を促進する灌漑システムの導入などが行われています。

パビリオン内では、これらの取り組みの成果や今後の計画が紹介されており、環境問題に対するウズベキスタンの積極的な姿勢を感じることができます。

グリーン経済への移行計画と再生可能エネルギー

ウズベキスタンは現在、経済構造の転換期にあり、持続可能なグリーン経済への移行を進めています。特に再生可能エネルギーの分野では、太陽光発電や風力発電の導入が急速に進んでいます。

パビリオン内では、ウズベキスタンのエネルギー政策や、再生可能エネルギーの導入目標、具体的なプロジェクトなどが紹介されています。例えば、中央アジア最大級の太陽光発電所の建設計画や、風力発電の導入状況などを知ることができます。

これらの展示を通して、ウズベキスタンが化石燃料に依存した経済から、環境に配慮した持続可能な経済への転換を目指していることがわかります。

シルクロードの遺産と日本とのつながり

ウズベキスタンパビリオンでは、古代シルクロードの要衝として栄えた同国の歴史と、日本との文化的なつながりも紹介されています。

奈良県とサマルカンド州の友好提携

ウズベキスタンのサマルカンド州と日本の奈良県は、2016年に友好提携を結びました。これは両地域の歴史的なつながりに基づくものです。

ウズベキスタンには、シルクロードの文化を残す世界遺産があり、奈良の正倉院には、サマルカンドの羊を描いた絵などが伝わっています。このような歴史的なゆかりから、両地域は文化交流を深めています。

パビリオン内では、この友好提携に基づく様々な交流事業や、両地域の文化的な共通点などが紹介されています。

正倉院に伝わるシルクロードの文化的証拠

奈良の正倉院には、8世紀に遣唐使によってもたらされた品々が数多く保管されています。その中には、シルクロードを通じてウズベキスタン地域から伝わったと考えられる品々も含まれています。

例えば、正倉院に保管されている「鳥毛立女屏風」には、中央アジアの民族衣装を着た人物が描かれており、当時の文化交流の証拠となっています。また、「瑠璃坏」と呼ばれるガラス製の器も、シルクロードを通じて伝わったものと考えられています。

パビリオン内では、これらの文化的遺産の複製や解説が展示されており、1200年以上前から続く日本とウズベキスタンの文化的なつながりを感じることができます。

文化交流の歴史と未来への展望

シルクロードを通じた文化交流は、古代から現代まで続いています。ウズベキスタンパビリオンでは、過去の交流の歴史だけでなく、現在進行中の文化交流プロジェクトや、未来に向けた展望も紹介されています。

具体的には、考古学的な共同調査や、伝統工芸の技術交流、芸術分野での協力などが行われています。また、観光や教育の分野でも交流が活発化しており、両国の関係はますます深まっています。

パビリオン内では、これらの交流事業の成果や、今後の計画についても知ることができます。

伝統工芸の保存と革新

ウズベキスタンは、陶器、絨毯、刺繍、金細工など、多様な伝統工芸が受け継がれている国です。これらの工芸品は、シルクロードを通じて世界各地に広まり、各地の文化に影響を与えてきました。

パビリオン内では、これらの伝統工芸の実演や作品展示が行われており、職人の技術や美意識を間近で感じることができます。また、伝統技術を現代的にアレンジした新しいデザインの作品も紹介されており、伝統の保存と革新の両立を目指す姿勢が伝わってきます。

特に注目されているのが、「イカット」と呼ばれる絹織物の技術です。この技術は、2021年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。パビリオン内では、イカットの制作過程や、その美しい作品を鑑賞することができます。

チケット予約と入場方法

ウズベキスタンパビリオンを訪れるには、いくつかの入場方法があります。事前に予約をしておくと、当日スムーズに入場できるので便利です。

公式ウェブサイトでの事前予約システム

ウズベキスタンパビリオンへの入場は、事前予約が可能です。予約は専用のウェブサイト（https://www.expo2025uzbekistan.uz/）から行うことができます。

予約の際は、訪問希望日時を選択し、必要な情報を入力します。予約が完了すると、確認メールが送られてきますので、当日はそのメールを提示するか、予約番号を伝えることで入場できます。

事前予約をしておくと、混雑時でも待ち時間を短縮できるので、特に週末や連休中の訪問を予定している方には、事前予約をおすすめします。

当日券の入手方法と注意点

事前予約ができなかった場合でも、当日受付や現地でのチケット購入も可能です。ただし、これらは先着順となるため、人気の時間帯は満員になる可能性があります。

当日券を入手するには、パビリオン入口の受付で申し込みます。混雑状況によっては待ち時間が発生することもありますので、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

また、大阪・関西万博の入場券とは別に、各パビリオンの入場整理券が必要な場合がありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

想定所要時間と見学のコツ

ウズベキスタンパビリオンの想定所要時間は10〜30分とされています。ただし、混雑状況や、展示をどれだけじっくり見るかによって変わってきます。

効率よく見学するためには、事前に見どころをチェックしておくことをおすすめします。特に「インキュベーター」での360度映像体験は人気が高いので、このエリアから見学するのも一つの方法です。

また、パビリオン内は撮影可能なスポットも多いですが、混雑時は周りの方への配慮も必要です。特に360度3D映像エリアでは、映像体験を十分に楽しむためにも、落ち着いた環境で鑑賞したいものです。

開館時間と最終入場時間

ウズベキスタンパビリオンの開館時間は9:00から21:00までで、最終入場は20:30となっています。

早朝や夕方以降は比較的空いていることが多いので、混雑を避けたい方は、開館直後の9時台や、夕食時間帯の18時以降の訪問がおすすめです。

また、パビリオンの1階では、大阪・関西万博の公式グッズも販売されているので、お土産を探している方にもおすすめです。

パビリオン周辺のおすすめスポットとグルメ

大阪・関西万博の会場内には様々な飲食施設やアトラクションがありますが、ウズベキスタンパビリオン周辺にも魅力的なスポットがあります。

会場内の関連飲食施設

残念ながら、現時点でウズベキスタンパビリオン内にレストランの設置は確認されていませんが、会場内の「リングサイドマーケットプレイス西」には様々な国際料理を楽しめるレストランがあります。

特に「魯園菜館大阪・関西万博店」では、中国四大料理系の山東料理を基本とした中国料理を楽しむことができます。中央アジアの料理と中国料理には共通点も多いので、ウズベキスタン料理に興味がある方にもおすすめです。

ウズベキスタン料理が味わえる場所

会場内の「くら寿司 大阪・関西万博店」では、世界70カ国のサイドメニューも食べられる、くら寿司史上最大規模の店舗が出店しています。ここでは万博限定の特別メニューも提供されており、日本の寿司と世界の料理を一度に楽しむことができます。

また、「EXPO ナショナルデーホール ラウンジ＆ダイニング」では、関西の厳選食材と世界の料理を楽しめる「ダイニングエリア」や、寿司や鉄板焼きを目の前で味わえる「カウンターエリア」があります。ハラールやビーガン向けメニューも提供されているので、様々な食の好みに対応しています。

万博限定メニューの紹介

大阪・関西万博では、各国の文化や食を体験できる様々な限定メニューが提供されています。ウズベキスタンの伝統料理「プロフ」（ピラフ）や、「サムサ」（肉入りの焼き餃子）などを味わえる機会もあるかもしれません。

会場内のフードコートやレストランでは、期間限定で各国の料理フェアが開催されることもありますので、訪問時にチェックしてみると良いでしょう。

お土産ショップの情報

ウズベキスタンパビリオンの1階には、大阪・関西万博の公式グッズを販売するショップがあります。ここでは、万博のマスコットキャラクター「ミャクミャク」のグッズや、記念品などを購入することができます。

また、パビリオン内では、ウズベキスタンの伝統工芸品や、民族衣装、陶器などのお土産も販売されている可能性があります。特に、「スザニ」と呼ばれる刺繍布や、「チャイハナ」（茶器セット）は、日本でも人気のお土産です。

混雑状況と快適に楽しむコツ

大阪・関西万博は多くの来場者で賑わうことが予想されます。ウズベキスタンパビリオンを快適に楽しむためのコツをご紹介します。

時間帯別の混雑予想

一般的に、万博会場は午前中と夕方以降は比較的空いていることが多いです。特に開場直後の9時台は最も空いている時間帯と言えるでしょう。

一方、昼食時間帯（11時〜14時頃）や週末・祝日は非常に混雑することが予想されます。特に9月・10月のランチタイムは大変混雑することが想定されるので、この時間帯を避けるか、お弁当など持参することも一つの方法です。

また、ウズベキスタンの「ナショナルデー」（各国の文化を紹介する特別な日）には、パビリオンが特に混雑する可能性がありますので、注意が必要です。

スムーズな見学のためのルート提案

ウズベキスタンパビリオンは、「大地」エリア、「インキュベーター」、「象徴の森」、「知識の庭」という順路で見学するようになっています。この順路に沿って見学することで、ウズベキスタンの文化や取り組みを効率よく理解することができます。

特に「インキュベーター」での360度映像体験は人気が高いので、このエリアは早めに訪れることをおすすめします。また、「知識の庭」でのお茶会体験も人気があるので、時間に余裕を持って訪れると良いでしょう。

写真撮影におすすめのスポット

ウズベキスタンパビリオン内には、写真映えするスポットがいくつかあります。特に「象徴の森」エリアは、柱と梁が作り出す光と影の模様が美しく、SNS映えする写真が撮れるスポットとして人気です。

また、パビリオンの外観も特徴的なデザインなので、外からの撮影もおすすめです。特に夕暮れ時は、木造部分が夕日に照らされて美しく見えることがあります。

ただし、混雑時は周りの方への配慮も必要です。撮影する際は、他の来場者の迷惑にならないよう心がけましょう。

子ども連れでも楽しめるポイント

ウズベキスタンパビリオンは、子ども連れの家族でも楽しめる工夫がされています。特に「インキュベーター」での360度映像体験は、子どもたちにも人気があります。

また、「知識の庭」エリアでは、ウズベキスタンの伝統的なお茶会を体験できますが、子ども向けのドリンクも用意されている可能性があります。

パビリオン内は比較的コンパクトなので、小さなお子さんでも疲れずに見学できるでしょう。ただし、混雑時は子どもの手をしっかり握るなど、はぐれないように注意しましょう。

また、パビリオン内では子ども向けの体験コーナーも用意されている可能性があります。例えば、ウズベキスタンの伝統的な模様を使ったぬりえや、簡単な工作などがあれば、子どもたちも楽しく文化に触れることができるでしょう。

パビリオンの未来計画

ウズベキスタンパビリオンは、万博終了後も持続可能な形で活用される計画が立てられています。これは、循環型経済の理念に基づいた取り組みの一環です。

万博終了後の再利用計画

ウズベキスタンパビリオンは、万博終了後に解体され、使用された材料はウズベキスタンに運ばれる予定です。特に、屋根に使用された280本の木材は、トラッカーが付けられており、その行方を追跡することができます。

これらの材料は単に廃棄されるのではなく、新たな目的のために再利用されることで、資源の有効活用と環境負荷の軽減を図っています。この取り組みは、持続可能な社会の実現に向けたウズベキスタンの姿勢を象徴しています。

ウズベキスタンでの再建と教育施設としての活用

解体されたパビリオンの材料は、ウズベキスタンでスタジオや教育施設として再建される予定です。これにより、万博で紹介された「知識の庭」というコンセプトが、実際の教育の場として具現化されることになります。

この施設では、日本とウズベキスタンの文化交流や、持続可能な開発に関する教育プログラムが実施される可能性があります。また、万博での経験や知見を若い世代に伝える場としても機能することが期待されています。

持続可能な建築の模範としての意義

ウズベキスタンパビリオンの再利用計画は、持続可能な建築の模範として国際的に注目されています。使い捨ての建築ではなく、解体・再利用を前提とした設計は、今後の建築のあり方に一石を投じるものです。

特に、地元の木材を使用し、その行方を追跡可能にするという取り組みは、資源の透明性と責任ある利用を促進するものとして評価されています。この考え方は、ウズベキスタンが推進するグリーン経済への移行とも合致しています。

文化交流の拠点としての展望

再建された施設は、単なる建物ではなく、日本とウズベキスタンの文化交流の拠点としての役割も担うことが期待されています。万博を通じて深まった両国の関係を、さらに発展させる場となるでしょう。

具体的には、日本の建築技術や環境技術を学ぶワークショップや、ウズベキスタンの伝統工芸を日本に紹介する展示会など、様々な交流プログラムが計画される可能性があります。これにより、シルクロードを通じて古くから続く両国の文化的なつながりが、現代においても継続・強化されることになります。

まとめ：ウズベキスタンパビリオンの魅力

ウズベキスタンパビリオンは「知識の庭」をテーマに、伝統と革新が融合した空間を提供しています。三角形の特徴的な建築デザイン、360度映像による没入型体験、「象徴の森」での光と影の演出など、見どころが満載です。事前予約か当日券で入場でき、想定所要時間は10〜30分。開館時間は9:00から21:00まで。ぜひ大阪・関西万博で、シルクロードの宝石と称されるウズベキスタンの魅力を体験してみてください。