【大阪・関西万博】オーストリアパビリオンの見どころは?展示・グルメ・混雑予想など情報まとめ!

2025年大阪・関西万博で注目を集めているオーストリアパビリオン。「未来を作曲」をテーマに、音楽の国オーストリアならではの体験ができると話題になっています。このパビリオンでは、AIを活用した作曲体験や伝統料理を味わえるだけでなく、ウィーン少年合唱団の特別公演も予定されています。音楽を通じて未来社会をデザインするという独創的なコンセプトは、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に見事に合致しています。
この記事では、オーストリアパビリオンの基本情報から見どころ、建築的特徴、グルメ情報、チケット予約方法まで詳しく解説します。万博開幕まであと2週間となった今、事前に情報を知っておけば、当日をより楽しむことができるでしょう。
オーストリアパビリオンの基本情報
パビリオンのテーマと概要
オーストリアパビリオンのテーマは「未来を作曲」(Composing the Future)です。このテーマには、音楽を通じて未来社会をデザインするという意味が込められています。音楽の国として知られるオーストリアらしい発想ですね。
パビリオンでは、オーストリアの社会、経済、学術、芸術の多様性や技術力が身近に感じられるような演出が盛り込まれています。持続的な未来の発展に貢献するようなアイデアやコンセプトも紹介されています。
オーストリア連邦産業院のハラルド・マーラー総裁は「オーストリア・パビリオンのプレゼンテーションは、万博への道のマイルストーンであり、オーストリア企業にとって大きなチャンスとなっています」と語っています。大阪への進出は、ビジネス、持続可能性、イノベーション、研究、教育、文化におけるオーストリアの可能性やスキルを位置付けるユニークな舞台となるでしょう。
場所と建設状況
オーストリアパビリオンは2024年4月16日に起工式が行われました。起工式は日本の伝統的な様式に則って執り行われ、オーストリア連邦産業院のハラルド・マーラー総裁を代表とするオーストリアの要人から構成される代表団が出席しました。
建設工事は国際的に活動するスイスのコンソーシアムNüssliが総合建設を請け負い、日本の鉄建建設株式会社が担当しています。木材を使用した環境に配慮した建築で、台風にも耐える強度を確保しています。
現在、建設は順調に進んでおり、2025年4月13日の万博開幕に向けて準備が進められています。万博開幕まであと2週間となった今、パビリオンはほぼ完成し、最終調整が行われている段階です。
見どころ満載!オーストリアパビリオンの展示内容
3つのテーマエリアで構成された展示
オーストリアパビリオンの展示は、3つのテーマエリアで構成されています。それぞれ「関係性(Relationships)」「人々(People)」「アイディア(Ideas)」というテーマに沿って分けられています。
「関係性」のエリアでは、人と人、人と自然、人とテクノロジーの関係性について考えるきっかけとなる展示が用意されています。オーストリアが取り組んでいる持続可能な社会の実現に向けた取り組みも紹介されています。
「人々」のエリアでは、オーストリアの文化や伝統、人々の暮らしに焦点を当てた展示があります。音楽の国として知られるオーストリアの音楽文化や、ウィーンをはじめとする都市の魅力も紹介されています。
「アイディア」のエリアでは、オーストリアの革新的な技術やアイデアが紹介されています。持続可能な未来に向けたイノベーションや、社会課題の解決に向けた取り組みなど、未来志向の展示が用意されています。
これらの展示を通じて、オーストリアの多様性や可能性を感じることができるでしょう。
音楽の旅を体験
パビリオンを訪れる方は、音楽に導かれながら、過去から現在、そして未来へと旅をします。既知のものから未知のものまで、現代のそして最新のオーストリアへと誘われていきます。
パビリオン内を進むと、息を呑むようなアトラクションが待っています。来場者は共に明日の世界を作り上げていく体験ができます。特に注目なのが「未来の大聖堂」と呼ばれるエリアです。ここではAIを使った作曲体験ができます。
AIを活用した作曲体験では、来場者が自分の好みや感情を入力すると、AIがそれに合わせた音楽を作曲してくれます。自分だけのオリジナル音楽を作り出す体験は、音楽の国オーストリアならではの特別な思い出になるでしょう。
また、オーストリアから遠隔演奏されるピアノの演奏も楽しめます。オーストリアの音楽家が演奏する生の音楽を、日本にいながらにして聴くことができるのです。テクノロジーと音楽が融合した、新しい音楽体験が待っています。
ウィーン少年合唱団の特別公演
オーストリアのナショナルデー(5月)には、世界的に有名なウィーン少年合唱団の特別公演が予定されています。ウィーン少年合唱団は1498年に創設された歴史ある合唱団で、その美しい歌声は世界中で愛されています。
特別公演では、クラシック音楽からオーストリアの民謡まで、様々な曲目が披露される予定です。世界最高峰の少年合唱団の生演奏を聴ける貴重な機会となるでしょう。
公演の日程や詳細については、万博開幕後に公式サイトで発表される予定です。人気の高いイベントになることが予想されるため、参加を希望する場合は早めに予約することをおすすめします。
オーストリアパビリオンの建築的特徴
楽譜をイメージした外観デザイン
オーストリアパビリオンの外観は、楽譜をイメージしたデザインになっています。遠くからでもよく分かる、空に向かって壮大に立ち上る螺旋状のオブジェが特徴的です。近くに寄ってみると、それが木の板をネジで固定した非常に大きな楽譜であることが分かります。
この独創的なデザインは、ウィーンの建築事務所BWM Designers & Architectsによるものです。音楽の国オーストリアを象徴するような、印象的な外観となっています。
パビリオンの形状は、五線譜の形を模しています。音符が踊るように配置された外観は、訪れる人々の目を引きつけるでしょう。音楽と建築が融合した芸術作品とも言えるデザインです。
また、パビリオン内部も音楽をテーマにしたデザインになっています。壁や天井には音符や楽譜のモチーフが散りばめられ、まるで音楽の世界に入り込んだような感覚を味わうことができます。
環境に配慮した木材の使用
オーストリアパビリオンは、環境に配慮した木材を使用して建設されています。これは現代建築における世界的トレンドを採用したものです。
オーストリアは森林資源が豊かな国として知られており、持続可能な森林管理を行っています。パビリオンに使用されている木材も、持続可能な方法で調達されたものです。
木材を使用することで、建設時の二酸化炭素排出量を抑えることができます。また、万博終了後の解体時にも環境負荷が少ないというメリットがあります。
さらに、職人技を詰め込んだ工法で強度を確保しています。日本は台風が多い国ですが、オーストリアパビリオンは台風にも耐えられる強度を持っています。木材でありながら、高い耐久性と安全性を兼ね備えた建築となっています。
オーストリアの味を楽しむ!パビリオン内のグルメ
提供される伝統料理
オーストリアパビリオン内では、オーストリアの伝統料理を味わうことができます。特に人気の高いシュニッツェルは必見です。シュニッツェルは薄く叩いた肉に衣をつけて揚げた料理で、オーストリアを代表する料理の一つです。
また、人気スイーツ「カイザーシュマーレン」も提供されます。カイザーシュマーレンは、卵と小麦粉を混ぜて焼いたパンケーキを細かく裂いて砂糖をまぶした伝統的なデザートです。プラムジャムを添えて食べるのが一般的です。
これらの料理を通じて、オーストリアの食文化を体験することができます。美味しい料理の背景には、素晴らしい味わいだけでなく、文化の多様性や、オーストリアの文化と料理に対する意識が関係しています。
レストラン運営情報
オーストリアパビリオン内のレストランは、株式会社エイ・ダヴリュー・エイが運営を担当しています。代表取締役のノベルト・テッシュ氏によって、アイゼンシュタットで人気のレストラン「Die Alm」を経営するミヒャエル・ラビナ氏が調理責任者に迎え入れられました。同店は大規模なケータリング事業でも有名です。
また、オーストリア各地からもゲストシェフを迎え、来場者の心をときめかせるような美味しい料理を提供する予定です。地域的なテーマウィークでは各地のグルメが大きな話題となることでしょう。
レストランの席数や営業時間などの詳細は、万博開幕後に公式サイトで発表される予定です。人気のレストランになることが予想されるため、混雑時には待ち時間が発生する可能性があります。
チケット予約と入場方法
万博チケットの種類と料金
大阪・関西万博に入場するためには、まず万博のチケットが必要です。チケットには様々な種類があります。以下は主なチケットの種類と料金です。
チケット種類 | 対象 | 料金 |
---|---|---|
開幕券 | 大人(18歳以上) | 4,000円 |
一日券 | 大人(18歳以上) | 要確認 |
夜間券 | 大人(18歳以上) | 要確認 |
開幕券は、開幕日から2週間の間に1回入場可能なチケットです。販売期間は2023年11月30日から2025年4月12日まで、入場可能期間は2025年4月13日から26日までとなっています。
一日券や夜間券の詳細な料金については、万博公式サイトで確認してください。また、子供や学生、シニア向けの割引チケットも用意されています。
万博チケットを購入したら、来場前に必ず来場日時予約が必要です。自分のチケットだけでなく、別の人の万博IDに紐づいているチケットも一緒に予約することができます。
パビリオン観覧予約の方法
オーストリアパビリオンを含む各パビリオンの観覧予約は、来場日の2ヶ月前以降、来場日までに計3回の予約機会があります。超早期購入割引でご購入いただいた一日券は、特典として、プラス1回の予約機会があります。
予約方法は以下の通りです。
まず、EXPO2025デジタルチケットサイトにログインし、「予約・抽選」をクリックします。「予約・抽選の申し込み」画面をスクロールして、「STEP1 来場日時予約」から、「予約するチケットを選択」をクリックします。
「チケットの選択」画面で、来場日時予約をするチケットを選択し、「選択したチケットで申し込む」をクリックします。「来場日時を選択する」ページで、希望する来場日を選択し、続けて来場希望時間も選択します。来場日を選択しないと、時間は選択できません。
パビリオン・催事予約の抽選・予約の流れは以下の通りです。
超早割一日券購入者限定の特別抽選は2024年9月26日から10月6日まで行われ、10月12日に当落発表があります。当選すれば、その時点で来場日時も確定します。
入場日の3ヶ月前から2ヶ月前の前日までは抽選制、1ヶ月前から8日前も抽選制、3日前から前日は予約制(空枠があれば、1枠のみ可)となっています。
なお、パビリオン・催事を予約していない場合でも、来場日時予約をしている「万博ID」をお持ちであれば、大阪・関西万博会場にご入場いただくことが可能です。また、すべてのパビリオン・催事が事前予約を必要とするわけではなく、全券種で自由に見学いただけるパビリオンもありますので、並んで入場いただくことも可能です。
オーストリアパビリオンの混雑予想と対策
万博期間中、オーストリアパビリオンはどの程度混雑するのでしょうか。過去の万博の経験から予想すると、オーストリアパビリオンの待ち時間は、予約なしの場合60〜120分程度と予想されます。ピーク時間(11:00〜15:00)には最大3時間待ちの可能性もあります。
一方、空いている時間帯(開場直後9:00〜11:00、夜間18:00以降)は30分以内で入場できる可能性が高いでしょう。
混雑を避けるコツとしては、事前予約が可能なら早めに予約することをおすすめします。また、開場直後または夜間入場券(17:00以降入場可能)を利用するのも良いでしょう。公式アプリで混雑状況を確認しながら移動するのも効果的です。
愛知万博の経験から、後半(特に夏休み以降)は混雑が激化する可能性が高いと予想されます。オーストリアパビリオンを快適に楽しむために、事前予約と混雑回避の計画をしっかり立てることをおすすめします。
オーストリアと日本の関係
オーストリアと日本は長い友好関係を築いてきました。2025年万博が開催される日本は、オーストリアにとってアジアで2番目に重要な経済パートナーであり、強い関連性を持っています。
日本の貿易統計によると、2022年には輸出額が3000億円の大台を突破しています。この数字は2021年と比較して20%以上という大幅な増加となっています。
両国にとって最も重要な共通経済部門は、機械工学、自動車産業、半導体産業です。今回の万博を通じて、オーストリア経済がその強みと成果を世界中の皆さまに発表するユニークなプラットフォームとなることが期待されています。
オーストリア連邦産業院のハラルド・マーラー総裁は「オーストリア・パビリオンのプレゼンテーションは、万博への道のマイルストーンであり、オーストリア企業にとって大きなチャンスとなっています」と語っています。
両国の良好な経済関係は1869年のオーストリア使節団の日本訪問を機に始まった長きにわたる外交関係に基づいています。1873年のウィーン万国博覧会への日本の参加は、文化的な魅力と深い関係性を明確に打ち出しています。その頃よりオーストリアには多様で独自性に富んだ日本の美術作品がコレクションとして所蔵されています。
オーストリアパビリオンの建設進捗状況
万博開幕まであと2週間となった現在、オーストリアパビリオンの建設はほぼ完了しています。2024年4月16日に起工式が行われてから約1年、建設工事は順調に進み、現在は内装や展示物の設置、最終調整が行われている段階です。
パビリオンの建設は国際的に活動するスイスのコンソーシアムNüssliが総合建設を請け負い、日本の鉄建建設株式会社が担当しました。木材を使用した環境に配慮した建築で、台風にも耐える強度を確保しています。
建設の最終段階では、音響設備や照明、展示物の設置など細部の調整が行われています。特に「未来の大聖堂」と呼ばれるAIを使った作曲体験のエリアは、最新技術を駆使した設備の調整に時間をかけているようです。
オーストリアパビリオンの運営体制
オーストリアパビリオンの運営は、オーストリア連邦労働・経済省が総費用の75%を、オーストリア連邦産業院が25%を出資して行われています。
パビリオン内のレストランは、株式会社エイ・ダヴリュー・エイが運営を担当しています。代表取締役のノベルト・テッシュ氏によって、アイゼンシュタットで人気のレストラン「Die Alm」を経営するミヒャエル・ラビナ氏が調理責任者に迎え入れられました。
また、パビリオン全体の運営スタッフには、日本語とドイツ語のバイリンガルスタッフが多数配置される予定です。来場者に対して丁寧な案内ができるよう、スタッフの研修も入念に行われています。
オーストリアパビリオンでの特別イベント
万博期間中、オーストリアパビリオンでは様々な特別イベントが予定されています。特に注目されているのが、オーストリアのナショナルデー(5月)に予定されているウィーン少年合唱団の特別公演です。
ウィーン少年合唱団は1498年に創設された歴史ある合唱団で、その美しい歌声は世界中で愛されています。特別公演では、クラシック音楽からオーストリアの民謡まで、様々な曲目が披露される予定です。
また、オーストリアの著名な音楽家による演奏会や、オーストリアの伝統文化を紹介するワークショップなども計画されています。これらのイベントの詳細なスケジュールは、万博開幕後に公式サイトで発表される予定です。
万博開幕直前のオーストリアパビリオンの様子
万博開幕まであと2週間となった現在、オーストリアパビリオンでは最終調整が急ピッチで進められています。パビリオンの外観はすでに完成し、遠くからでも目を引く楽譜をイメージした赤い螺旋状の建物が姿を現しています。
内部では展示物の設置や音響設備のテスト、レストランの準備などが行われています。特に「未来の大聖堂」と呼ばれるAIを使った作曲体験のエリアでは、最終的な調整が行われており、スタッフによるテスト体験も実施されています。
また、レストランでは本場オーストリアから取り寄せた食材や調理器具の搬入が完了し、メニューの最終確認が行われています。シェフたちは日本の食材と組み合わせた特別メニューの開発にも取り組んでいるようです。
まとめ:音楽の国オーストリアが贈る未来への提案
オーストリアパビリオンは「未来を作曲」をテーマに、音楽を通じて未来社会をデザインするという独創的なコンセプトを提案しています。楽譜をイメージした赤い螺旋状の外観、AIを活用した体験型展示、伝統料理を味わえるレストランなど、オーストリアの魅力を総合的に体験できる場となっています。
万博開幕まであと2週間、最終調整が進むオーストリアパビリオンは、訪れる人々に新たな発見と感動を与えてくれることでしょう。音楽の国オーストリアが奏でる未来の音色に、ぜひ耳を傾けてみてください。