2025年大阪・関西万博「未来の都市」パビリオン内IHIプレイス、驚きの没入型アトラクションが初お披露目!

2025年4月13日に開幕する大阪・関西万博。その目玉の一つとなる「未来の都市」パビリオン内に設置されるIHIプレイスのアトラクションが、このたび報道関係者に初公開されました。
環境・エネルギー分野のブロンズパートナーとして参画するIHIは、自然と技術が調和する持続可能な社会の実現に向けた革新的なソリューションを提案します。
IHIプレイスの概要と位置づけ

「未来の都市」パビリオンは、大阪・関西万博の西側ウォーターフロントに位置し、全長約150メートル、幅33メートルという壮大なスケールを誇ります。展示面積は約3,300平方メートルに及び、万博会場内でも最大級の規模を持つパビリオンです。
IHIは、このパビリオン内で「環境・エネルギー」分野のブロンズパートナーとして参画。日立造船株式会社やニテラ株式会社と共に、持続可能な未来社会の実現に向けた技術や取り組みを紹介します。
「未来の都市」パビリオン全体のテーマは「幸せの都市へ」。Society 5.0の実現に向け、経済発展と社会課題の解決を両立する未来都市の姿を、企業や組織の枠を超えて共同で描き出す場となっています。
IHIの展示スペースでは、「自然と技術が調和する持続可能な社会とはどのようなものか」「その社会における環境やエネルギーの姿とは」「自然と共生しながら、安心安全で豊かな生活を実現することはできるか」といった問いかけを通じて、来場者と共に未来を考える場を提供します。
キューブ型シアターが魅せる「水の旅・火の旅」

IHIプレイスの目玉は、キューブ型シアター内に設置された巨大な3面スクリーンです。ここでは「水の旅・火の旅」をテーマにした没入型映像体験が楽しめます。
シアター内では、海中から宇宙、さらにはミクロの世界まで、様々なスケールを行き来する臨場感あふれる映像が投影されます。まるで自分自身が水や火のエネルギーとなって世界を駆け巡るような感覚を味わえる、これまでにない体験型アトラクションです。
映像は単なる視覚的な楽しみにとどまらず、IHIが提案する未来のソリューションを分かりやすく、そして感動的に伝えるための重要な役割を担っています。子どもから大人まで、誰もが直感的に理解できる映像表現を通じて、複雑な技術や概念を伝えるという工夫が随所に見られます。
IHIが提案する2つの未来ソリューション

未来型水管理システム
IHIプレイスでは、「未来型水管理システム」が重要なテーマの一つとして紹介されています。これは水の恵みを最大化し、同時に水害などの脅威から私たちを守るための統合的なシステムです。
現在、世界各地の河川流域には、ダムや河川、農地、工場、住宅などが点在し、それぞれに水の供給や排水のための水門やポンプなどの設備が設置されています。しかし、これらの設備は多くの場合、手動で操作されており、操作者の経験や勘に頼った部分が大きいのが現状です。
IHIの「未来型水管理システム」は、こうした課題を解決するため、流域全体を一元的に管理し、最適な水配分を実現するシミュレーションモデルを開発。洪水や渇水のリスクを低減し、地球温暖化対策や安定した食料供給にも貢献する技術として注目されています。
クリーンエネルギーシステム
もう一つの重要なテーマが「クリーンエネルギーシステム」です。特に注目されているのが、アンモニア燃料を活用したエネルギーシステムです。
アンモニアは燃焼時に二酸化炭素を排出しないクリーンな燃料として期待されています。IHIはこのアンモニアの製造から輸送、利用までの一連の流れを「アンモニアバリューチェーン」として構築し、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを進めています。
展示では、このアンモニア燃料がどのように私たちの生活を変え、持続可能な社会を支えるのかを、分かりやすく紹介しています。未来のエネルギー供給の姿を具体的にイメージできる貴重な機会となるでしょう。
「未来の都市」パビリオンの全体像
「未来の都市」パビリオンは、IHIを含む12の企業・団体による共同展示プロジェクトです。全長150メートル、幅33メートルという広大な施設面積を持ち、展示エリアは約3,300平方メートルに及びます。
パビリオンの外観も特徴的です。二重構造の白い膜で覆われており、その膜には二酸化チタンがコーティングされています。これにより、太陽光で自己洗浄し、汚れを分解すると同時に空気も浄化するという環境に配慮した設計となっています。また、基部からは雲のような細かいミストが放出され、夏場の来場者を涼しく迎えます。
パビリオン内は「Society 5.0と未来の都市」「環境・エネルギー」「交通・モビリティ」「ものづくり・都市開発」「食・農業」の5つのフィールドに分かれ、それぞれの分野における未来の技術やソリューションが展示されています。
IHIが参画する「環境・エネルギー」フィールドでは、ニテラ株式会社が「水と空気から持続可能なエネルギーを生み出す循環資源技術」を、日立造船株式会社が「資源循環と脱炭素化技術による明るい持続可能な未来」をテーマにした展示を行っています。
来場者との対話を通じた未来社会の共創
IHIプレイスの展示は、一方的な情報提供にとどまらず、来場者との対話を通じて未来社会を共に創り上げていくことを目指しています。
「自然と技術が調和する持続可能な社会とはどのようなものか」「その社会における環境やエネルギーの姿とは」「自然と共生しながら、安心安全で豊かな生活を実現することはできるか」。これらの問いかけに対し、IHIからソリューションを提案しながらも、来場者自身が考え、意見を交わす場となることを目指しています。
特に若い世代の来場者にとっては、未来を担う一員として、持続可能な社会づくりに参加するきっかけとなるでしょう。技術の進歩だけでなく、私たち一人ひとりの意識や行動が未来を形作るという視点を提供しています。
大阪・関西万博の開催概要
項目 | 内容 |
---|---|
開催期間 | 2025年4月13日〜10月13日(184日間) |
開催場所 | 夢洲(大阪市此花区) |
メインテーマ | いのち輝く未来社会のデザイン |
サブテーマ | いのちを救う、いのちに力を与える、いのちをつなぐ |
会場面積 | 約155ヘクタール |
予想来場者数 | 約2,820万人 |
大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をメインテーマに、2025年4月13日から10月13日までの184日間にわたって開催されます。大阪市此花区の人工島「夢洲」を会場に、世界150以上の国と地域からの参加が予定されています。
この万博は、1970年の大阪万博以来、55年ぶりに大阪で開催される国際博覧会です。また、2005年の愛知万博以来、日本では20年ぶりの開催となります。
万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」には、技術の進歩と人間の幸福のバランスを取りながら、持続可能な社会を共に創り上げていこうという願いが込められています。
会場では「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」の3つのサブテーマに沿って、様々な展示やイベントが行われる予定です。IHIプレイスを含む「未来の都市」パビリオンは、これらのテーマを具体的な形で示す重要な展示の一つとなります。
まとめ
2025年大阪・関西万博「未来の都市」パビリオン内のIHIプレイスは、キューブ型シアターによる没入型映像体験を通じて、水と火をテーマにした未来のソリューションを提案します。未来型水管理システムとアンモニア燃料を活用したクリーンエネルギーシステムという2つの柱を中心に、自然と技術が調和した持続可能な社会の実現に向けたビジョンを示しています。4月13日の開幕に向けて、今から期待が高まる展示となるでしょう。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000344.000092744.html