人機一体、大阪・関西万博テーマウィーク展示「東日本大震災からのよりよい復興（Build Back Better）」に出展

2025年大阪・関西万博で復興庁が特別展示を行います。「東日本大震災からのよりよい復興（Build Back Better）」と題した展示が、5月19日から24日までの6日間、EXPOメッセ会場で開催されます。この展示では、震災から力強く立ち上がる被災地の姿を世界に向けて発信します。

復興庁の万博展示「つむぎ、つづける」コンセプト

復興庁は「つむぎ、つづける。」をコンセプトに掲げています。このコンセプトには、被災地に関わる人々の様々な想いや行動が「つむがれ」、被災地の未来へと「つづく」という願いが込められています。

「よりよい復興（Build Back Better）」を世界に発信

「よりよい復興（Build Back Better）」とは、災害の経験を活かしてより良い社会を作るという考え方です。復興庁は、東日本大震災という逆境をばねに力強く立ち上がる被災地の姿を、国内外の多くの方に知ってもらうことを目指しています。

4つの主要テーマで構成される復興ストーリー

展示は「震災伝承・災害対応」「食・水産」「最新技術」「福島国際研究教育機構（F-REI）」の4つのテーマで構成されています。

「震災伝承・災害対応」では、震災前から時系列で震災の実態や復興へのプロセス、防災・減災のまちづくりに関する映像やデータを紹介します。

「食・水産」では、震災で被害を受けた食・水産品が回復し、一部は震災前を上回るに至ったプロセスを、試食も交えて展示します。岩手県大船渡市の元正榮北日本水産のアワビの陸上完全養殖事業など、具体的な事例も紹介されます。

「未来のコミュニティとモビリティウィーク」での展示詳細

大阪・関西万博では、世界中の国々の人々が半年間にわたり集い、いのち輝く未来社会を世界と共に創造することを目的として「テーマウィーク」が実施されます。復興庁の展示は「未来のコミュニティとモビリティウィーク」の一環として行われます。

展示期間と会場

展示は2025年5月19日から24日までの6日間、EXPOメッセ会場で行われます。開場時間は午前9時から午後9時までとなっています。

「震災伝承・災害対応」展示の見どころ

「震災伝承・災害対応」の展示では、震災の実態や復興へのプロセスを時系列で紹介します。東日本大震災津波伝承館の早坂寛副館長も協力し、震災の教訓を次世代に伝える取り組みを紹介します。

「食・水産」分野からの復興事例

「食・水産」の展示では、震災で大きな被害を受けた水産業の復興の歩みを紹介します。大船渡市の元正榮北日本水産の古川翔太取締役営業部長は、アワビの陸上完全養殖事業について「岩手がアワビの生産量日本一だと浸透させていくきっかけをつくっていきたい」と展望を語っています。

最新技術と福島国際研究教育機構（F-REI）の取り組み

「最新技術」の展示では、発災から復興に至る過程で生じた課題に対応するために生まれた被災地発の最新技術を紹介します。また、「福島国際研究教育機構（F-REI）」の研究内容等も展示されます。

復興PRアンバサダー荒川静香さんの活動

復興庁は2025年1月、プロフィギュアスケーターの荒川静香さんを「2025大阪・関西万博復興PRアンバサダー」に任命しました。

キックオフイベントでの役割

2025年1月22日に復興庁記者会見室で開催された「復興庁万博展示 キックオフイベント」では、伊藤忠彦復興大臣と共に荒川静香さんが登壇しました。このイベントを皮切りに、復興庁の万博出展に向けた機運が高まっています。

復興メッセージの伝え方

荒川静香さんは、被災地の復興の歩みや魅力を伝えるメッセンジャーとして活動します。国内外の多くの人々に復興の姿を知ってもらうための架け橋となることが期待されています。

「奇跡の一本松」デジタルモニュメント常設展示

復興のシンボルである「奇跡の一本松」のデジタルモニュメントが、万博会場の東ゲートゾーンに常設展示されます。

東ゲートゾーンでの展示内容

「成長する『奇跡の一本松』」と名付けられたこのデジタルモニュメントは、高さ約3メートル、幅約1.5メートルのディスプレイを使用します。大阪メトロ中央線「夢洲駅」とつながる東ゲートゾーンに、万博期間中（4月13日から10月13日まで）常設されます。

国内外からのメッセージ集約方法

このモニュメントは、国内外から寄せられた被災地へのメッセージによって形作られます。「3.11を忘れない。想いをつなぐ未来レター」と題し、「3.11や復興に関する想い」をテーマとしたメッセージを集めています。2025年1月22日の時点ですでに2063通のメッセージが集まっており、さらに多くの方からのメッセージを募集中です。

万博会場での体験方法

展示スケジュール

展示内容	日程	会場
東日本大震災からのよりよい復興	2025年5月19日〜24日	EXPOメッセ会場
成長する「奇跡の一本松」	万博期間中常設	東ゲートゾーン

来場者参加型企画

来場者はスマートフォンなどを通じて「奇跡の一本松」デジタルモニュメントにメッセージを書き込むことができます。書き込まれたメッセージはモザイク画の一部となり、一本松を明るく彩ります。また、「食・水産」の展示では試食も予定されており、参加型の体験ができます。

復興庁ポータルサイトでの情報発信

最新情報の入手方法

復興庁は「大阪・関西万博 復興ポータルサイト」を開設し、最新情報を発信しています。サイトURLは「https://expo2025-portal.reconstruction.go.jp/」です。展示内容の詳細や事前イベントの情報など、随時更新されています。

まとめ

2025年大阪・関西万博での復興庁の展示「東日本大震災からのよりよい復興」は、震災から力強く立ち上がる被災地の姿を世界に発信する貴重な機会です。「つむぎ、つづける。」というコンセプトのもと、震災の教訓と復興の歩みを伝えます。万博会場で被災地の未来へとつながる展示をぜひ体感してください。

引用元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000070266.html