EXPOグリーンチャレンジアプリ登場!ロスゼロが食品ロス削減で脱炭素化に貢献

2025年に開催される大阪・関西万博で、食品ロス削減に取り組む株式会社ロスゼロが「EXPOグリーンチャレンジアプリ」にスタンダードパートナーとして参画します。このアプリは、万博を契機に脱炭素社会の実現に向けた個人の行動変容を促進する取り組みです。食品ロス削減を通じて脱炭素化に貢献するロスゼロの取り組みについて詳しく見ていきましょう。
ロスゼロのEXPOグリーンチャレンジアプリへの参画

大阪・関西万博では、脱炭素社会の実現に向けた「EXPOグリーンチャレンジ」が展開されています。この取り組みの一環として、個人の行動変容を促進するためのスマートフォンアプリが2024年3月7日に正式リリースされました。
株式会社ロスゼロは、このアプリにスタンダードパートナーとして参画。食品ロス削減の専門知識を活かし、アプリを通じた脱炭素行動の普及に貢献していきます。
スタンダードパートナーとしての役割
ロスゼロは、アプリ内で食品ロス削減に関するコンテンツを提供します。具体的には、食材の効率的な使用方法や売れ残りを減らす販売方法の工夫、食べ残しを減らすためのメニュー調整など、実践的なアドバイスを発信。これにより、ユーザーが日常生活で食品ロス削減に取り組めるようサポートします。
【食べ残しゼロ】チャレンジの概要
アプリ内の7つのチャレンジメニューの一つとして、「食べ残しゼロ」チャレンジが設定されています。このチャレンジでは、食事を残さず食べることや、適切な量の食品を購入することでポイントが獲得できます。
ユーザーは食べ残しゼロの実践を記録し、その活動がCO2削減量として可視化されます。これにより、自分の行動が環境にどのように貢献しているかを実感できるようになっています。
EXPOグリーンチャレンジアプリの機能と特徴
EXPOグリーンチャレンジアプリは、日常生活における脱炭素行動を楽しく継続できるよう設計されています。万博開催までに20万ダウンロードを目指しており、無料で利用できます。
7つのチャレンジメニューとポイント制度
アプリには7つの「チャレンジメニュー」が用意されています。食べ残しゼロの他にも、ゴミ拾いや使用済み食用油の寄付、マイボトルの持参などが含まれます。これらのチャレンジに取り組むことでポイントが貯まり、CO2削減量も視覚的に確認できます。
アプリ全体の目標は、約5.7万トンのCO2排出量削減。これは、約2,820万人の来場者がJR大阪駅から万博会場まで車で移動した場合の排出量に相当します。
抽選で当たる景品について
貯めたポイントは、3か月ごとに開催される抽選に応募するために使用できます。景品には、環境に優しい商品や苗木、ポータブルソーラーチャージャーなどがあります。これにより、ユーザーの継続的な参加意欲を高める工夫がなされています。
大阪・関西万博における食品ロス削減の取り組み
大阪・関西万博では、「EXPO 2025グリーンビジョン」に基づき、食品ロス削減に関する様々な取り組みが計画されています。
「万博タベスケ」によるフードシェアリング
会場内では「万博タベスケ」と呼ばれるフードシェアリングシステムが導入される予定です。これは、売れ残りそうな弁当などを食品衛生と品質管理の下で販売するシステム。また、賞味期限と品質を確保しながらフードバンクとの連携も行われます。
来場者に対しては、食べきれる量の注文や食べ残しを減らすための「ナッジ」(行動を促す仕掛け)も導入される予定です。
食品資源循環ソリューションの導入
会場で発生した食品廃棄物は、堆肥化やメタン変換などによるリサイクルが行われます。特に、フードトラックなどでは再利用可能な食器や堆肥化可能な使い捨て食器が導入され、廃棄物の削減が図られます。
食品ロス削減の取り組み | 内容 |
---|---|
再利用可能な食器の導入 | フードトラックなどで再利用可能な食器を使用 |
堆肥化可能な使い捨て食器 | 使い捨て食器も堆肥化可能なものを使用 |
マイボトル推奨 | 会場内でマイボトルが使用できる環境整備 |
レジ袋配布禁止 | 店舗でのプラスチック袋の配布を禁止 |
食品ロス削減が脱炭素社会実現に与える影響

食品ロス削減は、単に廃棄物を減らすだけでなく、温室効果ガス排出量の削減にも大きく貢献します。
CO2排出量削減効果
食品の生産、輸送、加工、調理、保存には多くのエネルギーが使われており、食品が廃棄されると、それらのエネルギーも無駄になります。さらに、廃棄された食品が埋立地に送られると、メタンガスが発生し、これは二酸化炭素よりも強力な温室効果ガスとなります。
米国環境保護庁の報告によれば、食品ロスと廃棄物は年間で約1億7000万メートルトンの二酸化炭素相当量の温室効果ガス排出を引き起こしています。これは42の石炭火力発電所の年間CO2排出量に匹敵します。
持続可能な社会への貢献
食品ロス削減は、温室効果ガス排出削減だけでなく、生物多様性や土壌・水質の健全性にも良い影響を与えます。また、食料安全保障の向上や栄養改善にも貢献します。
食品ロスを半減させれば、世界の食料システムからの温室効果ガス排出量の約4分の1を削減できるとの研究結果もあります。
来場者が参加できる食品ロス削減アクション
大阪・関西万博では、来場者も食品ロス削減に参加できる様々な機会が提供されます。
アプリを活用した食べきり行動
EXPOグリーンチャレンジアプリを通じて、来場者は「食べ残しゼロ」チャレンジに参加できます。適切な量の注文や食べきることでポイントが獲得でき、その活動がCO2削減量として可視化されます。
会場内での実践方法
会場内のレストランやフードコートでは、食べきれる量のメニューが提供されます。また、マイボトルの持参や再利用可能な食器の使用も推奨されています。
来場者は、これらの取り組みに参加することで、楽しみながら脱炭素社会の実現に貢献できます。
まとめ:万博を契機とした食品ロス削減の未来
大阪・関西万博での食品ロス削減の取り組みは、イベント終了後も継続することが期待されています。ロスゼロのEXPOグリーンチャレンジアプリへの参画は、万博を契機とした食品ロス削減の普及と脱炭素社会実現への大きな一歩となるでしょう。私たち一人ひとりの小さな行動が、持続可能な未来への道を切り拓いていきます。