大阪・関西万博オランダパビリオンで「ピリオノイド」による生理痛体験を提供!リンケージが未来の職場環境づくりに貢献

株式会社リンケージ(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:生駒恭明)は、2025年4月25日(金)、大阪・関西万博のオランダパビリオンで開催されるランスタッド株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:猿谷哲)主催のイベント「未来のワークプレイス」において、生理痛体験を提供することを発表しました。
リンケージとランスタッドが協力して実現する体験型イベント

予防医療テックを手がけるリンケージは「健やかな心身を通して社会の幸せを増やす」という理念を掲げています。お互いの健康状態に配慮し、想い合うことで自分らしく働ける人が増えると考え、今回のイベント参加に至りました。
「未来のワークプレイス」シンポジウムの概要
「未来のワークプレイス」と題されたシンポジウムは、オランダパビリオンのゴールドスポンサーであるランスタッド株式会社が企業のリーダー層を対象に招待制で実施します。ハイブリッドワークが定着し、働き方の柔軟性が求められる時代において、未来の職場環境はどうあるべきかを議論する場となります。
開催概要 | 詳細 |
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日時 | 2025年4月25日(金) 11:00~15:00 |
場所 | 大阪・関西万博 (大阪市此花区夢洲)オランダパビリオン内 イベントルーム |
参加方法 | 招待制 |
プログラム内容 | パネルディスカッション、意見交換会・お食事、パビリオン見学、マイノリティ&ダイバーシティ体験・交流会 |
オランダパビリオンでの開催意義
オランダは働き方改革の先進国として知られています。多様性を尊重する文化を持つオランダ発祥の総合人材サービス会社ランスタッドと、健康を通じて社会の幸せを増やすことを目指すリンケージが協力することで、誰もが自分らしく輝ける未来の職場環境づくりを提案します。
生理痛VR体験装置「ピリオノイド」とは
「ピリオノイド」は、月経(生理)時の腹部の痛みを疑似体験できるVRデバイスです。電気的筋肉刺激(EMS)を用いて生理痛に近い電気刺激を与え、その強度を調整できる装置となっています。
開発背景と技術的特徴
このデバイスは、奈良女子大学と甲南大学の研究チームが開発した「月経痛体験システム」がベースになっています。当初は2019年に開催された「国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト」の応募作品として学生主導で開発が進められました。2021年にはVR関連の国際会議「VRST2021」で発表され、注目を集めました。
「ピリオノイド」は、電極パッドと持ち運び可能な本体機構をつなぐだけのシンプルな設計で、場所を問わず手軽に生理痛を体験できます。電極パッドを下腹部に貼り付けて使用し、強度は「弱」「中」「強」の3段階で調整可能です。これにより、人によって異なる生理痛の痛みを再現できるのが特徴です。
筋電気刺激(EMS)による疑似体験の仕組み
EMSを用いた電極パッドを下腹部に装着することで、電気刺激によって月経時の子宮や周辺の収縮による痛みを再現します。「弱」では腹部に圧迫感、「中」では鈍痛、「強」では強い痛みを感じることができます。女性の約8割が「強」程度の痛みに一日中耐えていると言われており、この体験を通じて生理痛の辛さを実感することができます。
多様性理解を深める体験プログラム

「未来のワークプレイス」イベントでは、生理痛体験だけでなく、様々な多様性理解を深めるプログラムが用意されています。
マイノリティ&ダイバーシティ体験の全容
イベントでは、発達障がいや認知症のVRシミュレーション、聾者・聴者問わず共に音を振動と光で楽しむ装置など、先進技術を活用した体験を通じて自分とは異なる多様な人々への理解を深める機会が提供されます。これらの体験を通じて、異なる個性が共創する未来の職場環境について考えるきっかけとなります。
発達障がいや認知症のVRシミュレーションも提供
株式会社NTT ExCパートナーの協力により、発達障がい体験研修VRの視聴機会も提供されます。職場での発達障がいを持つ方々が経験する様々な状況をVR映像を通じて体験することで、普段とは異なる視点から職場環境を見つめ直す機会となります。
また、株式会社シルバーウッドによるVR認知症体験も用意されています。認知症のある方の視点から世界を体験することで、行動の背景にある状況や想いを理解し、より良いコミュニケーションへと繋げることを目的としています。
生理痛体験がもたらす職場環境への効果
生理痛体験研修は、すでに多くの企業で導入され、職場環境の改善に効果を上げています。
研修参加者の意識変化データ
ある企業の研修では、参加者の37%が「生理についての知識が十分でなかった」としていましたが、研修後には、そのうち90%以上が「生理についての理解が深まった」と回答しています。
体験者からは「想像以上の痛さで、仕事に集中できない」「会社として勤務上の配慮をすべきだと強く感じた」という声が上がっています。ある男性管理職は「正直、最初はどんなものか想像もつかず、どこか他人事のように感じていました。実際に体験してみて、特に集中力が削がれるほどの痛みがあるときは業務にも大きな影響を及ぼすことを実感しました」と語っています。
女性活躍推進への具体的効果
経済産業省の調査によると、女性従業員が抱える健康課題の一つとして「月経関連の症状」が挙げられ、多くの女性が何らかの不調を抱えながら職場に出勤している実態が明らかになっています。日本において、生理に伴う症状による経済損失は約5,700億円と試算されており、女性の労働生産性に大きな影響を与えています。
生理痛体験研修を実施した企業では、「痛みの度合いや個人差を想像できるようになった」「体調を気遣うコミュニケーションが自然と増えた」といった声が上がっており、組織全体としても意識に変化が生まれ、互いに協力し合う風土づくりにプラスに働いています。
まとめ:互いを想い合う未来の職場づくりに向けて
リンケージが提供する生理痛体験は、多様性理解を深め、互いを想い合う職場環境づくりに貢献します。大阪・関西万博というグローバルな舞台で、日本企業が女性の健康課題に向き合う姿勢を示すことは、今後の働き方改革にも大きな影響を与えるでしょう。生理痛という見えない痛みを「体験」することで、理解が深まり、誰もが自分らしく輝ける未来の職場環境への第一歩となることが期待されます。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000159814.html